Exhibition
<予告>2025.4.28–8.31
ON THE GRID
グリッドで覆われた空間、その上に配置されているのは、当アーカイブで所蔵している五十嵐威暢の作品や制作資料たちです。五十嵐が愛用した道具や雑貨、友人の作家やデザイナーによる作品なども含まれています。なかには私たちが普段目にするようなものもありますが、水平、垂直にひかれた線の上に置かれた様子を見ると、いつもと異なる印象を持つでしょう。
グリッドを手がかりにすることで、私たちは、自身を取り巻く世界やそれらを構成する要素を把握することが容易になります。これまで気づかなかったもの同士の関係性を見つけることもあるでしょう。混沌とした状態のものたちをグリッドという規則にはめ込むことで、ひとつの秩序が生まれますが、その一方で共通の単位に落とし込まれたものたちは、均質的に見られてしまうという危うさもあります。グリッドは、五十嵐が生み出したデザインや彫刻作品にも用いられています。それらにはどんな意図があるのでしょうか。本展を通じて、グリッドの持つ可能性や制限を手がかりにしながら、様々な思索にふけてみましょう。
常設展示:五十嵐威暢-「環境」を求めて
平面と立体を自由に往来し、領域をも飛び越える五十嵐の芸術の数々。それを成し得た「環境」への意識を補助線に、五十嵐の歩みを概観します。
<予告>2025.4.28–8.31
ON THE GRID
