IGARASHI TAKENOBU Archive

2024.8.24–11.24

見ているか?第三期

Are you looking closely?

見ているか
正面しか見ていないのではないか
後ろは見ているか
中は見たことがあるか
小さいものを見過ごしていないか
結局ほとんど何も見ていないのではないか

アーカイブの活動理念において重要なコンセプトで、本年度のテーマである「見ているか」を基調にした展示の第三期を行います。
冒頭の文章は、五十嵐威暢が「見る」ことについて綴った一説です。五十嵐によれば、これは自身への訓戒だということですが、この極めてシンプルな問いかけに対して、多くの人たちがなにか核心をつかれたような気持ちになるのではないでしょうか。私たちは、普段から「見る」という行為を当たり前にしていますが、そこには必ず程度があります。(まじまじ)見る、(さっと)見る、(丁寧に)見る、(ちょっと)見るといったように、自分のなかでその程度を設定して目の前にあるものを認識します。本展示は、「見る」という行為から始まる思考や感情の動きを楽しむ実験室のようなものです。
第三期は素材に着目しています。所蔵作品のなかから、金属、木、プラスチック、土と石を素材にした作品群を展示しています。

五十嵐威暢の創作活動を紹介する常設展示では、デザイナー時代の作品から彫刻家へ転身後の代表作品を五十嵐氏の言葉と共に紹介します。

2024.8.24–11.24

見ているか?第三期

Are you looking closely?

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